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Dis.2 大事なことはマイペース

こんにちは!雑草外科医です!

 

今回のテーマは『海外での困難とその対策』です!

また渡航して半年ちょっとしか経っていませんが、ぶち当たった壁とその対応策を少しお伝えできればと思います!

 

私の場合、壁は4にカテゴライズされます。

1.言語

これは帰国子女でない限りは、苦労しない人はほとんどいないと思います。

巷でいう、外国に行ってから英語勉強すればいいという態度は研究者、臨床医では通用しません。私自身、もっとしっかり準備しておけばよかったと思います。絶対に海外には行かないと決めていない限り、いつ渡航するかわからないと思って勉強することをお勧めします。

私が渡航前に通っていたBerlitz英会話のプレイスメントテストでは、10段階中5-7が研究医師に必要、8-9が臨床医師に必要と言われています。私は5からスタートして7の途中までやりましたが、こちらに来てから凄く苦労しています。医師だから英語できるんじゃないの?って思う方もいると思いますが、英会話は日本ではほとんど教育に入っていないのでWeak pointです。同期で有名国立大学卒の同期がプレイスメントテストの結果が2でショックを受けていました。Berlitzのお勧めできる点は講師がこちらの問題提起に合わせてくれることです。会議でのDiscussion、住宅契約やレストランでの文句の言い方など実際かなり役に立ちました。

英語は未だに自信ないですが(おいおい)、要所要所で早口の人とのDiscussionや電話、初対面の人とのサシでの仕事相談などが迫ってきますので、度胸だけはつきます。Self-confidenceが重要なので、大きな声でハキハキ喋ることがポイントです。HAaaaa?って言われても動揺せずに、おい!ちゃんと聞けよ!っていうノリで返事してやればいいと思います。

今も参考書は読みますし、実際会話した同僚の英語表現をパクって使うのも勉強になります。リスニングとシャドーイングは子供とニュースやアニメの映画を字幕付きで見て対策しています。

うちのラボでは、私は初めてのアジア人です。manager(女性)はドSなのでアクセントが違ったり、言葉に詰まると厳しく訂正されます。初めはストレスでしたが、自分から話しかけるようにすれば良き先生です。

ちなみに英語のメールも最初は苦手でしたが、悩んでいるうちに型が分かり、すらすら書くことができるようになります。

『言語で説明できないことは、理解していないのと同等』とみなされます。

日本語のようにハイコンテクストではないので、きっちり話しましょう!

 

2.生活セットアップ

まず海外に来たらコレです!今は日本からインターネットで契約できるので可能な限り渡航前に決めてしまった方が楽ですが、住宅など現地でモノを見ないと危険なこともあります。例えば立地などは、犯罪マップで安全だからと言って実はLGBTの方々が多い地区で不審者が出る地域だったりします。部屋はかなり重要で、こちらの住居は欠陥だらけです。入居時に平気で備え付けの洗濯機が壊れていたりします。その他、テレビ、インターネット、電話など契約は山積みですが、気落ちせずにがんばりましょう。

生活セットアップでは役所での手続きなどストレスフルなものもあります。彼らはだいたいサボろうとするので、期日はきっちり確認しておいた方が良いです。わけわからんことを言われたら、managerと話したいと言うと態度が急変することもあります。

そして大都市や有名大学にはだいたい日本人医師がいることが多いので、日本人会に入ると留学マニュアルが手に入ることが多いです。ただし妻会など面倒なものも多いので深入りはお勧めしません。現地に10年近く住んでいる方はもはや日本人ではなく、変なマウンティングをしてくる人もいるので注意です。企業の駐在さんと違って留学や就職が決まっても医局や研究室は援助(手続きやお金など)はほとんどしてくれないので自分で何とかするしかありません!情報収集が命です。

 

3.食事

これも難題です。我が家は完全米食なので、炊飯器を持参しました。パン食やエスニック料理がお好きな方は順応が早いかもしれません。日本食レストランもあるのですが、中国や韓国系の経営者の場合は変な味がします。こんなのSushiじゃない!って思いました。

仕送りは重要で、乾燥わかめや出汁、調味料、日本米など送ってもらっています。こちらで買うと日本製品は定価の1.5倍~2倍近くするのと、なかなか国産品がないので送ってもらっています。(船便)

ちなみに北米には肉類を含むものは送れません!牛肉はとにかく安いので、日本と違った赤身のお肉が好きな人には暮らしやすいと思います!(食べ過ぎによる大腸癌には注意!)

 

4.流動性と雑さ

外人(あえて呼びます)は雑です!!

一緒に仕事していて、なんとかなるさーみたいな楽天的考え方+日本人からしたら許せないような大雑把なシーンが多々あります。事前に連絡なしに会議に遅れたり、来なかったりします。私も初めは怒っていましたが、最近は寛容になってきました。

対処法としては、あらかじめ期限から逆算して余裕をもって仕事をすることです。雁字搦めにして先方の逃げ場をなくしておくことも重要です。(腹黒)

こと研究においては海外の環境で日本人だけで集まった方がおそらく精緻なデータが出ると思います。

そんな彼らにもいいところがあります。外向性の高さです。物事を客観的に捉えて必要であれば他者と協力しようとする態度は日本人よりはるかに優れています。会議でとんでもないスピードで決議されると大丈夫かなあと不安になるほどです。このスピード感は非常に重要で、新しいことをやる際にはかなり強力な武器となります。

 

いずれにしても、自分のペースを超えて物事を何とかしようとすると必ず失敗します。郷に入れば郷に従えと言いますが、急に日本から生活をがらりと変えろというのは無理があります。

今までの価値観を捨てる必要は全くないと思いますし、大事なところはマイペースに進めていくことがストレスを回避しつつうまく生活するコツと思います!