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Dis2. 海外での困難とその対策 なんちゃって大学院を出た臨床医が米国の基礎研究界で生き残る戦略

こんばんは、倉橋です。自己紹介は前回しましたので今回は省略します。

 

さて、多くの先生方が既に海外での困難とその対策に関して一般的な事を書かれています。私も笑ってしまうほど、皆さん同じ様な経験をされてて、同じ様な対策をされているので、私がここで同じ様な事をまた書いても仕方ありません。

 

ですので、少し志向を変えて、米国で生き残るための戦略を書きます。これはあくまで私個人がやってきた事そして今やっている事で一般化出来るものではありませんが、参考になれば幸いです。

 

 

私はごく一般的な臨床医で、ごく一般的ななんちゃって大学院生をしていました。簡単に言えば、バイトと大学の診療という医療がメインで、週3だけ基礎医学教室にお邪魔させて頂き、基礎研究の真似事をするというものです。学位は取れましたが、正直基礎研究者としてはほぼ生まれたての赤子に等しい状態で米国に来ました。

 

なので、自分の米国での生き残り戦略は、生物系PhDと最初からガチでやり合うという事は絶対無理だとわかっていたので、まずはコラボしながら技術、知識を吸収する事でした。

 

そして、一通りの能力を身に付けた後で、臨床家ならではのアイデアで、生物系PhDが興味を示さなそうな領域に入って行き、マイナーだが歴史的概念をひっくり返す発見をし(技術は無いのでアイデア勝負です。結果論ですが上手く行きました。)、自分のアイデアから生まれたプロジェクトで、グラントを獲得しました。(←今ここ)。米国の良いところは、そういうあまり注目されない分野でも、革新的、独創的であればお金を出してくれるところです。

 

そして、今後はそのお金で生物系PhDとタッグを組み(←今募集中です。)ホットな領域に殴り込みを掛け、そこで臨床家のアイデアとPhDの技術を組み合わせて多くの発見をし、その発見をトランスレーショナルリサーチに発展させ、医療の進歩に寄与したいと考えています。(←これは希望で目標)

 

最初のグラント獲得も良いPhDとタッグを組めるかも運次第ですが、ここを乗り越えられれば、臨床家あがりのMD&PhDでも生物系PhDのラボと十分渡り合って行けると考えています。

 

臨床家が経験、技術、知識でPhDとやりあっても勝てません。唯一勝てる部分があるとすれば、アイデアです。基礎から臨床まで一気に貫く様なアイデア。この部分は僅かな分があると考えており、これからもそこで勝負をしていくつもりです。

 

そして、研究室は全部自分でリードしていくピラミッド型ラボにするのは無理なので、自分に無いものは仲間に頼り、お互いに支えあいながらチームワークでラボを走らせていければと考えています。簡単に言えばドラクエ方式です。自分に無い能力はその能力を持った仲間を持てば良い!

 

自分にどんな才能があるかは誰にも分からないし、運も巡ってくるか分からないので、とにかく成功を想像しながらとことん努力する。自分で今できる事をとことんやってあとは天に任せる。

 

そうやってきて今があるし、これから先も同じ事をやるだけです。ダメなら日本に帰って、目の前の患者さんたちのために全力で医療を頑張るまでです。

 

自分は坂本龍馬の以下の言葉が大好きです。これからもこの言葉に殉じて生きていきたいと思います。

「いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。」

 

どなたかの参考になれば幸いです。