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番外編:臨床医の選考面接の勝ち方

番外編:臨床医の選考面接の勝ち方

 

今回は今年に受験したClinical fellowの面接の様子と対策を詳説したいと思います。

日本人は自己アピールおよび英語で確実にAmerican Nativeに劣るので、中身でどこで勝負をかけるか、最後に雑草外科医の準備した必殺技について解説します。

 

まず注意事項

面接試験に至るには、CV(履歴書)の強化(試験点数、資格なども含む)と超強力な推薦状によって書類選考を通過する必要があります。

また、現段階ではまだマッチング結果が公表されていないので、これは雑草外科医の個人的な感想、考えですのでご参考程度にどうぞ。

 

1. 総説

2日間にわたる長期戦で、病院ツアーから、コースの解説、食事会、内科外科合同カンファレンス、Cancer board、画像カンファからの最終日午後は個別面接ラッシュです。

面接は前半がうちの施設はここがウリですよ!卒業後はこんなに世界中で活躍していますよっていうアピール、後半は君たちが何者なのか教えて下さいと教授から挨拶あり。

今回は最も重要な個別面接でのテクニックについて、流れるように医師人生を全部聞いてきた教授の面接を元に詳説します。

 

2. Ice melting questions

まず最初に雑談から入る先生が多いです。教授は実は日本びいきなので、出身地の特産品や観光について聞かれました。Ice melting questionは卒なくさらりと答えることに徹し、native speedでポンポン答えて笑顔でChatするのが良いと思います。

ただこれは日本人には注意とも思います。笑顔でしっかり目を見てコミュニケーションができるのか、一緒に働く際に不快とならないかという点を試されていると思います。


3. Clinical experiences

Fellowへの応募なので根掘り葉掘り聞かれます。あなたはPrimary surgeonとしてはもちろん、手術をどれだけcoordinateできますかという問いです。細かく何を何例執刀したか、困難な症例へのアプローチ、何を大切にしているかなど。後輩や上司とのかかわり方も聞かれます。日本で後期研修後にそのまま1年Fellowをしていて、それまでの執刀数や助手経験数をまとめていたので大いに役立ちました。

 

3. Academic works

私はいまPhDコースにいるのでプレゼンはしやすいです。

一般にFellowには、IMG以外はResidentあがりのMDのみが応募してくるのでAcademic worksでは有利になります。何に興味があって、どういう基礎・臨床研究ができるのかしっかり述べましょう。Academic concernとFellowshipの特色が合致することも重要です。


4. Education

Fellowは自身がTraineeである一方、StudentやResidentを指導しなくてはなりません。また自分がどのようなiniciativeを持っていて、どうそれを伝えていけるかという点は聞かれます。


5. What’s your final career?

Fellow自体があなたのキャリアのどこで、何の役割を果たすか、Fellow後にどのように世界に貢献するつもりかといったことはストレートに聞かれます。私は移植と体外灌流を日本やアジアに持って帰るというのが最終目標ですので、この点はかなりの説得力を持って説明できました。


6. What’s your advantage for this fellowship?

これが最も大事です。教授およびDirectorの質問の最終ゴールはこれを聞き出すことです。上記の質問事項からこのApplicantをFellowとして採用してすぐにチームが稼働できるか(Surgical skillおよび下級医のEducation)、大学の名義であるAcademic workの発展、そして重要であるこのFellowを採用してチームに新たなメリットがあるかを判定されます。一貫性のある志、実力、抱負を示す必要があります。

 

余談.

私は臨床試験に参加してオペ室に出入りしているのでほとんどのスタッフとは顔見知りでした。(これはかなり大きいアピールと思います。)現フェローとの面接では、雑草がいつもHard workをして仕事が丁寧だってことは知っているからと言ってもらえて非常にうれしかったです。ただ研究内容や普段の私生活について話すことはないので、とても新鮮でした。

北米では家族の状況は大事です。私のアピールの一つとしてすでに10か月現地で家族で生活しているので、移動に伴う障害はありませんと即答できました。またストレス発散法や休日に何をするかといったことは必ず聞かれます。

あと皆さんが気になっている推薦状とPS(Personal statement)に関しては、推薦者の名前>内容>PSといった形でしたが、すべてのInterviewerが目を通しているようでした。(手を抜けない!)

 

Final. 雑草が用意した必殺技は?

上記の質問において最大のアピールはどこかというと、私の場合はAcademic worksです。それを示すためにボスに勧められた研究のミニポスターを作成しました。

表面は今やっている🐖移植の基礎研究結果(国際学会でBest poster)、裏面は20年間の移植成績をまとめた臨床研究結果(on going project)。Figureメインで完結にまとめて説明する際に使いました。説得力は絶大で、ほとんどの面接官からAwesome  !!とかGreat!!と言われます。(臨床研究は自施設の成績ですし興味がないわけがありません) 特に基礎研究は臨床試験としてスタートするので、それをcoordinateしたいと言うと説得力が増したと思っています。

加えて、私にしかできない技として肝胆膵の画像シミュレーションをもとに手術計画ができるという武器がありますので自分のカラー論文をもとに説明し、これを機会があればこの大学病院で全例やってみせますと説明。凄い食いつきでした。

他のApplicantは手ぶらで参加してるので、他と隔絶なる差を作る結果に,,なって欲しいと願っています。

 

総じて、2日間もじっくり、行動のすべてが評価されるので、個性がどうしても出てしまいます

遅刻する人、Politeな対応ができない人、発言に中身が伴っていない人。

ただ経歴だけは半端ないやつらが集まってくるので、守りに入っては勝てないと思いました。

よって、素のままでPassionのアピールを最大限に行いました

 

 

面接日程は長く、また個別面接は千本ノック状態です。

一喜一憂せずに淡々と、一方で一見一見を大切に情熱をアピールすることが重要と思います。

 

以上です。お役に立てれば幸いです。